さあ、気分も新たに始まった新・テ楽小屋のトップを飾るのは『サーブの打ち分け』についてです。
各ポイントは必ずサーブから始まりますので、サーブをどこに打つか?はそのポイントの行方を左右する大事な事にも関わらず、アマチュアの皆さんはあまりその重要性を認識していない傾向があります。尤も、初心者・初級者では
『取り敢えず入ればラッキー♪ どこに入るかはボールに聞いてえええ〜ッ!』
という場合も多いでしょうが、中級以上ならある程度速度を落としてでもサーブをどこに打つかは事前に決めておき、狙って打つ事が上達への早道になります。
サーブを打つ時にまず大事なのが『トス』です。初心者の場合、まずこのトスが安定せず、どこへ上がるかわからないボールを追いかけて態勢を崩しながら打ってしまう事が多いようです。これでは、『空間識失調(航空用語で今いる自分の位置や姿勢がわからなくなる状態)』に陥ってしまい、コースを狙う事など出来なくなってしまいます。
これを防ぐ為には、まず
安定したトスが必要になります。
サーブの練習をする人は多いのですが、トスだけ、単体で練習する人はあまり見かけません。…まあ、『トスだけ』なんて、地味ですしね〜(笑)。でも、初心者の場合、是非ともやっておきたい事です。トスが安定するだけでサーブの成功率はグンと跳ね上がり、さらにはスピードを付けたり、コースを狙う事も自在になるからです。裏を返せば、トスの安定なしにこれらのテクニック向上は望めないと言う事ですので、地道に(笑)頑張って頂きたいですね。
さてその練習方法ですが、何も難しい事はありません。ご自宅で、テニスボール1個あれば簡単に出来ます。図のように、まずは天井にボールをぶつける練習から始めてみましょう(天井が低い場合はイスなどに座ったままでやりましょう)。但し、強くぶつけてはいけません。天井からホコリは落ちてくるし、集合住宅なら上の階の方から苦情も落ちて来ます。あくまでも
天井に『ふわっ…』と触る程度にしましょう。
これがこの練習のポイントで、普段行なわない『上に物を放り投げる』動作を、いかにパワーセーブしつつコントロールするか、を鍛えるのです。
最初のうちは『ドンッ!』と当たったり、天井まで届かずにすぐ落ちてくるばかりで、なかなか『ふわっ…』とは当たってくれません。しかし慣れてくれば、軽く『コツン』と当たる程度からギリギリ届かない程度の範囲でまとめられるようになってくるでしょう。ある程度安定して来たら、今度は『天井のどこに接触させるか?』にもチャレンジしましょう。ここまでは『高さ』のコントロールですが、ここからは『前後左右方向』のコントロールの練習です。
模様のある天井なら、それをターゲットにして狙います。無地の天井なら●を書いて狙うのも良いでしょう。ここまでに高さのコントロールが十分出来ていれば、比較的簡単に出来るようになるはずです。
どちらにしても、ポイントは
『ボールを放り上げる(乱暴に投げる)』のではなく、壊れ物を触るように『そっと持ち上げる』のがコツです。イメージとしては『プリンを壊れないように上に投げる感覚』とでも言えば伝わるでしょうか?(注:実際にプリンを投げると後始末が大変です。って誰もやらねえか。)
これらの練習を通して、まずは自宅でトスの感覚を磨きましょう。これだけで、サーブは随分と良くなるはずです。
さて、実際にそのトスをどの辺りに上げるかといった『実践編』は、次回に回します。民放のTV番組みたく『CM後(次回)』に引っ張るのはイヤですが…長いとまた苦情が来るんだもの!(笑)