ここは誌上レッスンのバックナンバーです。過去の作品を各話・または同一テーマ毎にまとめてあります。

誌上レッスン・バックナンバー



第16回:ジュニア向け反射神経レッスン

 前回『簡単な算数の…』という誌上レッスンをしたところ、これが大ブーイング!
『頑張って解説図まで付けたのになあ〜』
と思いながら、世の中の算数アレルギーの多さに改めて感心しきり。
 ってな訳で、今回は打って変わって算数の『さ』の字も出てこない話を。ってイキナリ3回も『算数(←コレ4回目)』って言うとるなあ〜…(笑)。
 さて、今回は同時更新のコラムとリンクして、子供向けに塾長が実際にやっていたレッスン内容の一部を公開しちゃいます♪
 これって、何でもないように見えて実は大事な手の内を見せる事であり、コーチにとって大切な財産であるレッスンのノウハウをお金も貰わず大盤振る舞いしちゃう事なのです。一部のけちんぼコーチからは
『おいオッサン、えらい事してくれとるやんけ〜!』
と怒られそうな事ですが、敢えてやっちゃいましょう!そうゆう訳で今回は大盤振る舞いなんだから、説明図なんて期待しちゃあ駄目よッ!(と、さりげなく説明図付けてない事を言い訳。だって、面倒くさいんだも〜ん!)
***注*** 2006年全面改訂に合わせて、絵、書いちゃいました!

 さて、コラム欄でも指摘した通り、子供のレッスンでは色々と変わった事をします。なにせ子供は飽きっぽいので、出来れば毎週違う事をやる位でないと
 『え〜?それ先週もやったや〜ん!』
などとぬかす…いや、ゴホン、おっしゃる御子様が多いんです。そんな子供たちが飽きもせず、毎週やっても嫌がらず、逆に
『ねえねえ今日はアレやらへんの〜?』
とせがんで来るメニューがこれです。
 『玉落とし瞬間反射ゲーム』

 …ってなんじゃそりゃあ?
 ルールは簡単。まず、コートの端のアレイ(シングルスとダブルスのサイドラインの2本線に挟まれた狭い場所)に子供たちを縦列に並んで立たせます。コーチは全員から見やすい位置に立って、両手にボールを1個ずつ持ちます。コーチは両腕を目一杯広げ、合図と共にどちらか一方のボールを地面に落とします。子供は、コーチが向かって右側(左手)のボールを落としたら右に、左側(右手)から落としたら左に飛んでアレイから出ます。飛ぶ方を間違ったり、間違わなくても一番最後に飛んだ人はアウト。
 ただこれだけです。単純でしょ? でも、子供は楽しかったようで、練習がダレて来たと感じたら
『これ頑張ったら次あのゲームするから!』
と言うと再び頑張る位、効果がありました。塾長も子供の楽しみ方と大人の楽しみ方の違いに驚きつつ、実は自分でもかなり楽しんでやってました(笑)。
 こう書くと単なるお楽しみゲームのようにも思えますが、実はこれは

判断力
どちらの手から球が落ちたかを瞬間的に判断する。


瞬発力
判断した結果に従って素早く動く。


バランス感覚
他者に負けないように素早く動く為のバランス。


といった能力を磨くのに役立っています。いやホントに。また、基本が単純なだけにバリエーションがつけやすく、他にも
『左右のボールを時間差で落とす(+判断力)』
『1歩でアレイの外に出れなかったらアウト(+瞬発力)』
『着地でバランスを崩したらアウト(+バランス感覚)』
といったルールを付け加える事で、更に子供の能力を高められます。
 ちなみに『左右のボールを時間差で落とす』とは、例えば右手のボールをゆっくり自由落下させて、その後すぐ左手のボールを地面に向かって投げつける、といった事をする訳です。右手からボールが落ち始めると子供はすぐ右に動こうとしますが、投げつけた左手のボールの方が先に接地しますので、最初は多くの子供が間違える事になります。しかし、慣れて来ると左手の動きも同時に確認し、それから飛ぶようになります。これはフェイント動作に対処する練習にもなりますが、何より
 『あ〜っ、そんなんずるいわ〜!』
と言って子供たちが盛り上がります。そんなこんなで、ほぼ1年間毎週これをやっても子供たちは最後まで飽きる事なくついてきました。実際に瞬間的な判断力や瞬発力にも向上が見られたようです(具体的な数値とかは出しませんよ。だってまた算…みたいになっちゃうもん。)。
 対象年齢はだいたい中学生ぐらいまでです。高校生だと恥ずかしがってあまりノッて来ません。中学生も最初は恥ずかしがりますが、やり始めるとノッて来るようです。瞬発力、バランス感覚、等の能力を磨くの最適な年齢もその辺りまでですので、問題ないでしょう。
 中学生位までのお子さんをお持ちの皆さんも、ご自宅で試してみては如何でしょう?バリエーションは無限にあります。たまには休日に子供さんとじっくり触れ合いながら、子供さんの運動能力を引き出してあげるのも、素敵な親子の触れ合い方だと思いますよ。

2004.06.24 Copyright(C)しんのすけ


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