|
第2回:ダブルスの指導法に関して
今回は、ダブルスの指導法に関して論じてみたい。
世間一般では、プロや体育会系の学生などを除いて、テニスをする人の殆どがダブルスでプレーしている。これは、シングルスに比べて一人当たりの運動量が低く手軽に取り組みやすい事、一度にプレー出来る人数がシングルスの2人に比べて倍の4人に増える事、などが影響していると思われる。
しかし、世間ではシングルスに比べてダブルスの評価は低いようで、どういう訳か全英・全豪などの大きな大会でもTVで放送されるのはシングルスばかり。また、指導者の方も元シングルスプレーヤーが多く、ダブルスで一時代を築いた名選手がコーチをしているという話はあまり聞かない。
やってみるとわかるのだが、ダブルスとシングルスでは試合の進め方は勿論、戦略的に大きく違い、ある意味まるで別物である。ただでさえプロとアマチュアのプレーには大きな違いがあるというのに、更にシングルスとダブルスという違いも加わっては、指導において教える側と教わる側に大きな食い違いが生じてしまうようである。実際、私も何人かのコーチに師事してきて
『おいおい、それってダブルスでは違うんでないの?』
『そんなのアマチュアのレベルでは出来ねえだろ〜。』
と思った事は数知れず。どうも『プロ』と『アマ』の認識の差は果てしなく遠いようである。
実際、初めてテニスに触れる初心者は、多くがまずは『テニスとはどういうものか?』『テニスのどこが楽しいのか?』といった部分の答を求めている。そんな初心者相手に
『テイクバックは必ずこうしましょう。』
『サイドステップを使って!』
と細かい事ばかり言えば、多くがテニスの楽しさを理解するより前に面倒臭さを感じてしまい、すぐにやめてしまいかねない。
ダブルスの指導に関しても同様で、二人でする事の難しさと楽しさのうちまずは楽しさを理解して貰いたいのに、多くのプロコーチが
『基本が大事やから最初からキッチリした動きを教えるように』
等と言い、試しにダブルスをやってみても二人の動きはまるで連動せず、バラバラなままだったりする。
シングルスとダブルスの最大の違いについて、シングルス出身のプロコーチはルールや動作の違いに注目しがちだが、私は何よりも
『二人で楽しめるゲーム』
である事を教えてあげたいと思う。どこまでも孤独で、反面自由なシングルスと違い、ダブルスはお互いに行動面・精神面での制約がある一方、楽しさも苦しさも二人で分かち合う事が出来る。パートナーがミスすればカバーし、好プレーが出れば共に喜び盛り上がる。苦しい練習の末にそういった楽しさがあるとわかれば、初心者でも頑張って練習を続けようと言う気になるのではなかろうか。
当然我が『テ楽小屋』ではその点に十分に留意し、多くの人が必要としている『アマチュアのダブルスにおける知識』を中心に、ダブルスならではの楽しさを取り上げて行こうと考えている。あちこちで言って回っているのだが、それこそがテ楽小屋の、他のテニス関連HPとの違いだと自負もしている。
次回以降、本サイトにおいて、その考え方とアドバイスを思う存分展開していくつもりなので、ご期待頂きたい。
2003.1.28 Copyright(C)しんのすけ
|